カッサの進化系「バザルト®」とは?——痧を出さない・痛くない温熱トリートメント

カッサを受けたあと、赤い斑点が浮き出る。あるいは、施術を提供する側として「痧(さ)は出したほうがいいのか」と迷う。

跡が残るのが心配だという声と、出なければ意味がないのではという声。この2つが同時にあるのが、カッサをめぐる現状です。

カッサの赤み(痧)を出さずに、しかも痛みを伴わずに施術できる技術があります。 それが、バザルト®です。

バザルト®は、カッサが大切にしてきた「めぐりへのアプローチ」という考え方を受け継ぎながら、2つの点で発展させた技術です。

ひとつは、常温ではなく40〜42℃の温熱で行うこと。もうひとつは、皮膚をこすらない設計にしたことです。

 

このページでは、カッサとの違い、痧が出ない仕組み、そして痧を出さなくても変化が出る理由を、順を追って説明します。

目次

  1. カッサが大切にしてきたもの
  2. 痧(さ)とは、何が起きている状態か
  3. 進化点① 常温から、40〜42℃の温熱へ
  4. 進化点② こする施術から、密着させる施術へ——痧が出ない理由
  5. 進化点③ 1枚のプレートから、部位ごとの形状へ
  6. 進化点④ 体感の説明から、測定データへ
  7. 痧が出なくても変化が出る仕組み——遠赤外線は「振動」
  8. カッサとバザルト®の比較表
  9. 実際の施術結果
  10. カッサを扱っている方へ
  11. よくあるご質問

カッサが大切にしてきたもの

カッサは、中国を起源とする伝統的な施術法です。

水牛の角、石、金属などで作られたプレートを使い、皮膚の表面を一定方向にこすることで、めぐりを促すという考え方に基づいています。

滞っているものを動かす。表面ではなく、その奥にある流れに働きかける。

この考え方は、長く受け継がれてきただけの合理性があります。日本でも美容目的で広く取り入れられ、フェイスラインのケアやセルフケアの道具として知られるようになりました。

バザルト®は、この「めぐりに働きかける」という考え方を否定するものではありません。むしろ、同じ目的をより負担の少ない方法で実現するために設計されています。

痧(さ)とは、何が起きている状態か

カッサ施術後に浮き出る痧(さ)のイメージ|毛細血管への負担と跡が残る理由

カッサの施術後に浮き出る赤い斑点やうっすらとした赤みを「痧(さ)」と呼びます。

これは、皮膚をこすることで毛細血管の一部が破れ、内出血が起きている状態です。

出方には個人差があり、体質や体調、その日のコンディション、施術の圧の強さによって変わります。強く出る方もいれば、ほとんど出ない方もいます。消えるまでの期間も、数日から1週間程度と幅があります。

カッサの伝統的な考え方では、痧は滞りが表面に現れたものとされ、出ること自体を状態の目安として捉える見方があります。

一方で、現場からはこうした声も届きます。

  • 翌日から人に会う予定があるのに、跡が残ってしまった
  • 首や顔に出ると隠せない
  • ブライダル前のお客様には提案しづらい
  • 接客業の方に勧めにくい

跡が残ることへの不安と、出なければ意味がないのではという疑問。

バザルト®は、この2つに同時に答える形で設計されています。

進化点① 常温から、40〜42℃の温熱へ

40〜42℃に温めたバザルト®ストーン|常温のカッサとの違いと筋膜へのアプローチ

カッサで使うプレートは、基本的に常温です。

バザルト®は、40〜42℃に温めた石を使います。これが最も大きな違いであり、進化点です。

なぜ温度が必要なのか

理由は、筋膜の構造にあります。

筋膜リリースという言葉から「筋肉の上にある薄い膜を整えるもの」とイメージされる方が多いのですが、実際の対象は違います。

本来の対象は、筋膜と筋膜の間に何層にも重なっている構造と、その層の間にあるヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸には、冷えると固まる性質があります。固まった蜂蜜のようにこびりつき、筋膜の動きを妨げる。この状態で強くこすったり押したりすると、絡みはかえって強まることがあります。

そして、ヒアルロン酸は40℃程度でサラサラな状態に戻るとされています。

バザルト®の石の温度は、ちょうどそのゾーンです。

緩めてから、動かす

常温の道具で滞りを動かそうとすると、どうしても力が必要になります。

先に温めて緩めてしまえば、強い力は要りません。順番を変えただけで、必要な圧がまったく変わります。

考案者の林ゆうこは、ハワイでの解剖学実習でこの点を講師に確認したうえで、「石を当てながらトリートメントする方法は、解剖学的に理にかなった筋膜へのアプローチになっているか」と問い、「なっている」という答えを得ています。

進化点② こする施術から、密着させる施術へ——痧が出ない理由

施術中にこまめに取り替えながら使用する特殊形状のバザルト®ストーン|40〜42℃で肌への負担に配慮した温度設定

バザルト®の施術で、痧は出ません。

これは「出にくい」という程度の話ではなく、痧が出る工程そのものがないということです。

皮膚をこすり上げない

痧が出るのは、皮膚の表面を強い力でこすることで、毛細血管に負担がかかるためです。

バザルト®は、プレートを一定方向にこすり上げる動きをしません。石を密着させて、ゆっくり丁寧に動かします。

オイルを併用するため摩擦も抑えられ、肌をこすらずに施術できます。

強い圧をかける必要がない

進化点①でお伝えしたとおり、温めて緩んだ状態からアプローチするため、押し込む力が要りません。

圧の強さではなく、密着と時間で深部に働きかける設計です。

毛細血管に負担がかからない。だから、痧が出ません。

翌日に予定があっても受けられる

跡が残らないため、施術直後の予定に制限がありません。

ブライダル前、大切な予定の前、接客業の方。事前に「跡が残るかもしれません」と説明する必要がないことは、サロンで提供する立場にとって実務上の大きな違いになります。

進化点③ 1枚のプレートから、部位ごとの形状へ

首筋・肩甲骨・顎下など部位ごとの形状で使い分けるバザルト®ストーン

カッサのプレートは、1枚で全身に使うものが主流です。曲線部分を頬に、直線部分を首に、というように使い分けます。

バザルト®は、筋肉や骨格に沿う形状の石を、部位ごとに使い分けます。

首筋のライン、肩甲骨のきわ、骨盤まわり、顎下、小鼻。それぞれに合う形状の石があり、手技だけでは届きにくい部位にも的確に当てられます。

形状が仕事をするため、施術者が力でカバーする必要がありません。これは、施術者の手指・手首への負担という点でも違いが出ます。

「体表温度の施術前・施術翌日を比較したバザルト®のサーモグラフィ検証画像|医学と薬学 第78巻8号 pp.977-990掲載」。

カッサは伝統的な施術法であり、その効果は長い歴史のなかで経験的に受け継がれてきました。

バザルト®は、測定データで説明できるという点を加えています。

赤外線サーモグラフィによる体表温度の測定では、施術前と比べて施術翌日に平均体表温度の上昇が確認されました。末端部の血流速度についても、同じく施術翌日に上昇が確認されています。

どちらも施術直後だけでなく、翌日まで持続していたという点が特徴です。

測定項目 確認された変化
体表温度 施術翌日に上昇(持続)
末梢血流速度 施術翌日に上昇(持続)
腹部周囲 1回の施術前後で明らかな変化
フェイスライン角度 顎下や頬周辺のもたつきの軽減
バスト容量 バスト体積および角度の変化
毛穴の個数(左頬) 施術前・直後・翌朝と時間経過とともに減少
施術の安全性 試験期間および試験後2週間の観察で身体・肌に異常なし

これらは医学系学術誌『医学と薬学』第78巻8号(pp.977-990)に掲載された研究データによるものです。

痧を出さずに、これらの変化が確認されています。

※効果には個人差があります。掲載の検証データは施術前後の変化を評価した研究結果の一例であり、効果を保証するものではありません。

体表温度・末梢血流の全データを画像とともに見る

痧が出なくても変化が出る仕組み——遠赤外線は「振動」

ここが、最もお伝えしたい部分です。

「痧が出ないなら、効いていないのでは」

そう感じるのは自然なことです。けれど、痧が出ることと、変化が起きることは別の現象です。

遠赤外線は、熱ではなく振動として作用します

バザルト®が使用するのは、遠赤外線を放射する玄武岩です。

熱は、その性質上、体の深い部分まで伝えるには限界があります。表面は温まっても、奥までは届きにくい。

一方、遠赤外線は振動として作用します。あらゆる組織に振動が伝わる性質があるため、表面だけでなく深い部分にもアプローチできる可能性があると考えられています。

石を温めるのは、温度が高いほうが遠赤外線の振動が強まるためです。温めること自体が目的ではなく、振動を最大化するための手段という位置づけになります。

細胞が振動することで、細胞の働きが活発になり、酸素と二酸化炭素の交換が促され、血流が促されます。

表面に反応を起こすのではなく、内側から作用する

カッサは、皮膚表面への刺激を起点にします。痧は、その刺激が目に見える形で現れたものです。

バザルト®は、振動が内側に伝わることを起点にします。 起点が違うため、表面に反応が出ないまま変化が起きます。

ほかの温活施術とは違い、負担のない温度で体が自ら熱を生み出す遠赤外線アプローチ。これがバザルト®の設計です。

カッサとバザルト®の比較表

比較項目 カッサ バザルト®(進化系)
基本の考え方 めぐりに働きかける めぐりに働きかける(継承)
道具 水牛の角・石・金属のプレート 遠赤外線を放射する玄武岩(特殊加工)
道具の温度 常温が中心 40〜42℃
道具の形状 1枚で全身に使用 部位ごとに使い分け
動かし方 皮膚表面を一定方向にこする 密着させてゆっくり動かす
必要な圧 強め 強い圧を必要としない
作用の起点 皮膚表面への刺激 遠赤外線の振動が深部へ
痧(内出血) 出ることがある 出ない
施術後の見た目 赤い斑点や赤みが残る場合がある 跡が残らない
施術直後の予定 出方によっては配慮が必要 制限なし
施術者の負担 こすり上げる動作が手に負担 石が主体のため負担が少ない
根拠の示し方 伝統的な経験則 医学と薬学 第78巻8号 pp.977-990掲載
資格・管理 統一された認定基準はない 商標登録第5972921号/正規講座の認定者のみ

 

実際の施術結果

痧を出さずに、どのような変化が確認されているか。実際の施術例をご紹介します。

50代女性・フェイシャル(半顔のみ1回)

半顔だけを1度施術した状態で、頬骨の高さ、頬全体の位置、鼻筋のライン、小鼻に変化が確認されました。鼻周りのむくみも軽減しています。左右を比較すると、施術した側だけが明確に変化しています。

30代女性・ボディ(1回)

痩身トリートメント1回の施術前後で、ウエスト8.9cmのサイズダウンが確認されました。反り腰も整い、立ち姿勢に変化が見られています。

30代女性・ボディ(1回)

腹部周囲が1度の施術で10cm以上のサイズダウン。猫背が伸び、前に入っていた肩も自然な状態に戻っています。

いずれも、施術後に痧や内出血の跡は出ていません。

※効果には個人差があります。

カッサを扱っている方へ

すでにカッサの技術をお持ちの方から、よくいただくご相談があります。

「今の技術を捨てることになるのでは」

そうではありません。カッサで培った「どこを、どの方向に動かすか」という感覚は、そのまま活きます。

変わるのは、温度と、道具の形状と、圧の強さです。土台にある「めぐりに働きかける」という考え方は共通しているため、違和感なく移行される方が多くいらっしゃいます。

また、置き換えではなく併用という形も可能です。既存メニューの流れを大きく変えずに導入できます。

よくあるご質問について

バザルト®は、カッサとどう違うのですか?

めぐりに働きかけるという考え方は共通していますが、温度・形状・動かし方が異なります。

カッサが常温のプレートで皮膚表面をこするのに対し、バザルト®は40〜42℃に温めた石を、部位ごとの形状で使い分け、密着させてゆっくり動かします。この違いにより、痧を出さずに施術できます。

カッサの痧(さ)とは何ですか?

皮膚をこすることで毛細血管の一部が破れ、内出血が起きている状態です。

赤い斑点やうっすらとした赤みとして現れます。出方には個人差があり、体質や体調、施術の圧の強さによって変わります。消えるまでの期間も、数日から1週間程度と幅があります。

 痧は出したほうがいいのですか?

カッサの伝統的な考え方では、滞りが表面に現れたものとして捉える見方があります。

一方で、跡が残ることへの不安の声も少なくありません。目的とする作用の考え方によって、評価は分かれます。

 バザルト®でも痧は出ますか?

出ません。

皮膚の表面をこすり上げる工程がないため、毛細血管に負担がかかりません。施術後に赤い斑点や内出血の跡が残ることはありません。

痧が出ないということは、効いていないのでは?

痧が出ることと、変化が起きることは別の現象です。

バザルト®は皮膚表面への刺激ではなく、遠赤外線の振動が深部に作用する設計です。検証では、体表温度・末梢血流の上昇が施術翌日まで持続することが確認されており、腹部周囲・フェイスライン角度・バスト容量などの変化も測定されています。効果には個人差があります。

なぜ石を温めるのですか?

温度が高いほうが、遠赤外線の振動が強まるためです。

温めること自体が目的ではなく、振動を最大化するための手段という位置づけです。また、筋膜の層の間にあるヒアルロン酸は40℃程度でサラサラな状態に戻るとされており、40〜42℃という温度はそのゾーンにあたります。

強くこすらないと、滞りは動かないのでは?

固まった状態でこすると、かえって絡みが強まることがあります。

ヒアルロン酸は冷えると固まる性質があるため、先に温めて緩めてから動かすほうが、強い力を必要としません。順番を変えることで、必要な圧がまったく変わります。

翌日に予定があっても受けられますか?

はい。跡が残らないため、施術直後の予定に制限はありません。

ブライダル前、大切なご予定の前、接客業の方にも受けていただけます。

 カッサの経験は活かせますか?

はい。どこを、どの方向に動かすかという感覚はそのまま活きます。

土台にある考え方が共通しているため、違和感なく移行される方が多くいらっしゃいます。置き換えではなく、既存メニューとの併用という形も可能です。

施術者の手への負担はどう違いますか?

バザルト®は石が施術の主体となるため、強い力に頼らず施術できます。

皮膚をこすり上げる動作を繰り返す必要がなく、手指・手首への負担を抑えられます。

セルフケアでも使えますか?

バザルト®は、正規講座を修了した認定セラピストのみが施術できる技術です。

商標登録第5972921号として管理されており、石の形状・使い方・施術手順を正しく理解したうえで行う必要があるため、セルフケア用としては提供していません。

顔やデコルテにも施術できますか?

はい。跡が残らないため、隠せない部位にも施術できます。

フェイシャル、デコルテ、頭皮まで対応しています。

バザルト®は、商標登録第5972921号を取得した独自技術です。全国47都道府県2,700店舗以上のサロンに導入され、累計8,000名を超えるセラピストが学んでいます。

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バザルト®養成講座やサロン開業支援をイメージしたデスク風景。ノートパソコンや資料を使いながら、バザルト®の技術習得、サロンメニュー設計、集客ノウハウまで総合的に学べるスクールサポートを表現したイメージ。

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本部校代表講師 林ゆうこ

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